ワシは如何にしてベイスターズファンとなりしか

ファンになった理由だけを書くわけではないのです。ベイスターズの観戦記を中心に、気ままに書いていきます。

【観戦記】クライマックスシリーズ 1stステージ第2戦 2019年10月6日(日)DeNA vs 阪神 <横浜スタジアム>

念願のCSハマスタ開催! 前日の第1戦は6点差をひっくり返されての逆転負けだったが、第2戦は乙坂の劇的なサヨナラホームランでの勝利となった。

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引用元:横浜DeNAベイスターズオフィシャルホームページ

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昨日の敗戦など、忘れてしまえ!

どんより曇った空のもと、ワシにとって約1か月半ぶりのハマスタへ向かった。昨日の大逆転負けが重く心にのしかかる。

だけど関内駅を降りて、沢山のベイスターズファンともハマスタへ向かうと、やっぱり気分が高まってきて、「今日もいくぞ!」という気になってくる。

 スタンドに入り席に着くと、ライト外野で今日先発予定の濱口投手がウォーミングアップしている
股関節の故障でしばらく戦列を離れていた。復帰してくれたのは嬉しいが、ほぼぶっつけ本番で大丈夫かな。
情報では、数日前の紅白戦で投げたみたい。その時の記事は「打線好調!」と書いてあったが、つまりは濱口が打たれてしまった、ということではないのかな?紅白戦は、つまりその、ベイスターズベイスターズの戦いだからさ。

だけど、彼のここ一番の強さに期待するしかない。

試合開始前のムービーも、CSバージョン、カッコいい出来で、見てて燃えてくるよ。
公式戦での阪神戦は、レフト外野は全て阪神ファンだけど、今日はビジター席は狭いエリアに限られている。
かわいそうだけど、われわれ2位通過チームの特権だからね。

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それは上里のヘッドスライディングから始まった

さて、試合。

濱ちゃん、いきなり先頭バッター近本にヒットを打たれる。その後、送られたり、バントを決められてりしてピンチを招くが、なんとか無得点に抑える。
どうにもボール球が多くて、見てて心配。

その裏、初回の攻撃。上里がセカンドへのあたりをヘッドスライディングで内野安打!もう、ボルテージが上がっちゃうよ。昨日の悔しい敗戦もあって、ワシは早くも目頭が熱くなった。
そして、その後ロペスが2ランを打ち0-2。やったー!と思ったのだが、早い回にホームランで得点して、以後さっぱり、結局追い上げられて…なんてのも、これまで見てきたから、まだまだ心から喜べない。

3回には筒香がソロホームランで0-3とする。濱口はボール球が多く四球も出すけど、何だかんだでヒットは初回以降は4回まで打たれなかった。
ワシも少し安心してきた。

しかし、5回、連打を浴びて2-3と1点差にされると、ピッチャー三嶋に交代する。ここはなんとか踏ん張ってくれた。

エスコバー登板がワシの中でのハイライトだった

6回からは昨日に引き続き、エース今永が、大歓声の中、登板。しかし内野安打、ワイルドピッチ、そしてタイムリーと3-3の同点とされてしまった。
う~ん、調子が悪かったのかなぁ、今永…。

しかし、今日のベイスターズは粘りが違う!
その裏、交代してマウンドに上がったガルシアから、大和のフォアボールをきっかけに、またまた上里が大活躍、タイムリーヒットで3-4と勝ち越した

エスコバー登場!

そして7回、なんとパットンが登板した。
しかし、ヒットやらデッドボールやらで1アウト1,2塁のピンチを迎える。

そこで投手交代、エスコバーだ!
昨日、打ち込まれて、国吉に変わったところで逆転を許してしまった。ニュースよると「自分のキャリアで最悪」と言っていたらしい。
今日も投げるかも、とは思っていたが、こういうピンチの場面で登板させるとは思っていなかったから、ワシはビックリして、上里のヘッドスライディングに続いて、目頭が熱くなってしまった。

ああ、エスコバーはどういう気持ちで昨夜を過ごしたのだろう、そして今、どういう思いでマウンドに立っているのだろう…。
そんなこと考えたら、もう、たまらない気持ちになってきちゃうんだよ。

そして、見事、このピンチをしのいでくれた。

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見渡す限りのブルー!

ヤスアキ、打たれる。だけど…

3-4と1点リードのまま8回表に移った。ワシは最終回前にトイレに行こうと席を立ったら、いきなりZombie Nationが流れるではないか。
急いで席に戻り、タオルをつかんでヤスアキジャンプだ。
いやー、盛り上げるな、8回からヤスアキか…でも冷静に考えて、8回から投入して大丈夫なの?と、少し不安も感じたんだ。

8回は3者凡退だった。全く不安がない。

そして、9回。
2アウトまできた。これで勝利は間違いない、と思っていたところで、福留にホームランを打たれて4-4の同点になった。その後は押さえて、9回裏の攻撃に移った。

しかし、やっぱり福留にやられたか…。だけど、まだ同点、負けたわけじゃない。だけどだけど、これで延長になったら、誰が投げるのだろう。とても不安だ。

9回の裏、1アウト後に宮崎がヒットで出塁した。そこで代打で乙坂が登場する。
1球目、バントの構え。うん、1アウトだけど送るのもありかな、と思ったら2球目を強打して、打球はライトスタンドに消えていった。

劇的なサヨナラ打である。

ラミレス監督は名将か?

Victory Celebration

最後はVictory Celebration

かくしてハマスタは劇的な勝利に沸き返った。ワシは知らないオジサンと抱擁を交わしてしまった。(ま、ワシもオジサンだが)

しかし、帰宅してネットをみると、解説者やファンのコメントでは、勝ったけれど采配には疑問が出ていた。特に継投だ。
確かに、例えばパットンを出したのが良かったのか。ヤスアキを8回から投入はよかったのか。

ワシは専門家ではないから、分からない。
ただ、野球素人としての目線で言わせてもらうと、今日の試合で思ったのは、ラミレス監督は劇的な演出にこだわっているのではないか、ということだ。
「演出」と言っちゃうと誤解されるかな?もちろん、戦術としての采配ではあるんだけど。

たとえば、あそこでパットンが押さえれば、これは「パットン復活!汚名返上の好救援!!」となる。
ヤスアキが押さえれば「ヤスアキ、入魂の8回9回、三者凡退!!」となる。
エスコバーもそうだ。エスコバーはみごと押さえてくれて、ワシは涙目になったが、これもある意味、劇的なシーンの演出にも思える。
それが、流れを引き寄せる、という一面もあるだろう。

だけど、こう考えると、DeNAという球団が、そもそもそうかもしれない。
試合前のムービー、スタジアムDJの活躍、応援団とのスタジアム演出の連携などなど。
こう書くと、ワシが批判的な、冷めた目線で見ていると思われるかもしれないが、とんでもない、ワシにとっては、そういうところもベイスターズハマスタで見ることの楽しさなんだ、と感じた。

だけど、監督の采配が裏目に出て、昨日みたいに負けちゃうと、やっぱり複雑な気持ちではある。一方で、今日の試合みたいに、うまくはまれば、他では味わえないような感動が味わえるのだ。

はたしてラミレス監督は名将なのか。
名将かどうかは、野球素人のワシにはわからない。
だけど、これ以上ないくらいに楽しませてくれてるのは間違いない。