ワシは如何にしてベイスターズファンとなりしか

ファンになった理由だけを書くわけではないのです。ベイスターズの観戦記を中心に、気ままに書いていきます。

ベイスターズファンへの歩み②【タイガースファン時代】

ワシがベイスターズファンなるいきさつ。ワシ個人のプロフィールみたいなものだから、興味のある人は読んでみてください。

初めての甲子園球場

1980年代、ワシは関西での大学時代を終えて、東京へ越してきた。
野球には、それほど関心がない時期が、しばらくつづいた。

そんな20代の後半、神戸出身の大学時代の友人が結婚することになり、神戸での披露宴に呼ばれた。同じく東京に住んでいる、大学時代の友人と二人で出席した。

神戸のポートアイランドにあるホテルでの披露宴が終わり、二次会への誘いがあった。
久々に大学時代の友人に会ったから、二次会もぜひ行きたいと思っていた。帰りは、夜行寝台で帰るつもりだったから、時間はまだある。

ところがである。
東京から一緒に参加した友人が、とんでもない提案をしてきた。
「これから、甲子園球場へ行って、阪神の試合を見よう」

え?せっかく披露宴に呼んでもらったのに、二次会は行かないで、野球見に行くの?

友人も、特にタイガースファンではなかったが、甲子園球場へは行ってみたかったのだそうだ。そして、その日はジャイアンツ戦の日でもあり、大変盛り上がるだろう、と友人は言った。

タイガースファンへの道

果たして、甲子園球場へ着いたワシらは、まずチケットをダフ屋から買った。
今でこそネットでチケット販売が主流になり、取り締まりも厳しくなってダフ屋の姿は見なくなったが、その当時はまだまだ、球場に行くと普通に何人ものダフ屋がいた。

実はプロ野球、しかもナイターを見ること自体が、ワシは初めてだった。

甲子園球場に入場すると、もう試合は始まっていた。
通路には焼き鳥を焼く煙が充満していた。

そしてスタンドに足を踏み入れると、太鼓の轟音がお腹に響いてきた。大きな旗が何本も降られている。
一体、この世界は何なんだ…。
そして目の前に広がる、緑の芝と黒い土のコントラスト。

ワシはとりあえず、応援バットだけ買って、応援した。
選手もよく分からない。友人は少しは知っているようだった。
笛と太鼓とトランペットと歓声が渦を巻いていた。

タイガースが得点をした。
皆立ち上がり、大歓声、紙吹雪が舞った。
今はもう紙吹雪による応援は禁止だが、この時の、紙吹雪が舞う甲子園ライトスタンドの風景を、ワシは忘れることができないね。

タイガースファン? 甲子園球場ファン?

これが、ワシがその後タイガースを応援するようになったきっかけだ。
今にして思うと、タイガースファンではあるが、「甲子園球場ファン」と言ったほうがいいかもしれない。
あの甲子園の熱気、そして何より、甲子園球場の美しさだ。
今ではハマスタも大好きだ。
だけど、球場の美しさで言うと、やっぱり今でも甲子園に、ワシの中での軍配は上がる。
ナイターの照明の中に浮かび上がる、黒い土と緑の芝生…。美しい球場だ。

ワシがタイガースファンというより、甲子園球場ファンじゃないか、と感じるのは、関東在住のワシは、タイガースを応援し始めてから、神宮にも行ったが、あまり楽しめなかったのだ。
だから結局、タイガースの試合を見に行く時は、わざわざ甲子園に行くようになった。
年に2、3回行けた年もあれば、全く行けなかった年もあった。今と違ってネットでチケットが買えないから、遠く離れた甲子園球場は、なかなかチケットを取るのも大変だった。

タイガースを応援するようにはなったが、頻繁にテレビで野球中継を見ることもなく、名前の知らない選手もいるような感じだった。
それでファンなのか、と言われれば、確かにどうだか分からない。
本当にファンの人は、仕事と家庭以外では、それが生活の中心になっていくのだけれど、ワシは、他の趣味もあったし、まだまだ色々遊びたかったのだろう。

だけどともかく、タイガースを応援はしていて、時々、甲子園球場まで出かけていった。

ホエールズは「横浜ベイスターズ」へ

さて、ホエールズは、ワシがタイガースファンになってから、「横浜ベイスターズ」になった。
これは、ワシにとって、なぜか嬉しく、横浜スタジアムが出来た時と同様に、ワクワクする出来事だった。
その時のワシは、すでにタイガースファンではあったけれど、子供のころから気になっていたホエールズも、何となく遠目に、気にはなっていたのだ。

チームから企業名を外し、「横浜」という名前になった…これが、嬉しかった。
チーム名に企業名を入れるのは、別に悪いとは思わない。アメリカ大リーグみたいなのも、いいな、とも思うが、その国々のプロスポーツの歴史もあるだろう。
例えば「阪神タイガース」が「西宮タイガース」「兵庫タイガース」になったら、ちょっと違う…って感じてしまうのではないかな。まあかつては大阪タイガースであったのだけど、今さら変えても違和感がありすぎるだろう。

だけど、ホエールズは、「横浜ベイスターズ」として再出発をする。「横浜」という名前で呼べることが、ワシにとっては、やっぱり嬉しかったんだな、きっと。 

www.ybaystars.com
www.ybaystars.com